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【影の役者】鈴仙奮闘記30【天才の相棒】


[91]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/07/04(土) 22:10:10 ID:WlQLIp0+
サッ……。

岬「(あれは神子様のサイン。意味は……『潰せ』か)」

パスカルが再びフィールドの中央でボールを奪った時、
岬は息を切らしながらその前方で神子からの指令を確認していた。
それは岬の当初の予想よりも早いタイミングだったが、しかし想定の範囲内ではある。

岬「(――これまでの行動。これからの行動。
僕はその両者を良く吟味して、出来るだけ最善の行動を取らなくてはならない)」

指示の内容を受け、岬は心底震えていた。
――その理由は、これから自身が行う行動の重さだけでは無い。
これから、岬太郎は豊聡耳神子に対して、駆け引き、人脈、信望、カリスマ。
天性の詐欺師として磨いて来た全てを賭けて、勝負を挑まなくてはならないのだから。

岬「残念だよ。本当に残念さ、アラン・パスカル君……」

……岬はポツリと、純粋な少年のような表情を覗かせて呟いた。
それはパスカルにも聞こえていた。

パスカル「残念……? 何を言ってる、試合はまだ終わって――」

ボールキープをしているパスカルが、思わず口を開く。
その時だった。

バッ。ドガァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!

パスカル「!?(こいつ! いきなり飛び出して来やがった!
俺の足が削れる事を畏れずに。……いや。もしかして、足が削れる事を目的として……!?)」

岬「残念だよ、パスカル君。――正々堂々とした方法で、君に勝ち越せなかった事がね!」


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