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【がんばれ】ライ滝第三十五話【甲児君】


[328]ラインライダー滝 ◆70dlk5OpP6 :2015/09/27(日) 23:03:43 ID:???

藤堂「舐めるな!」

竜馬「なっ!?」

 竜馬がヘディングを打つよりも早く、ゴール前から飛び出した藤堂がボールをキャッチしてしまったのだ。
 若島津や神奈川の有力GKには及ばないとはいえ藤堂も全国有数のキーパーである。
 竜馬のシュートを止めるのも決して不可能ではなかったのだ。

鉄也「いかん! 全員下がれ!」

 甲児がいない今、得点圏までボールを運ばれれば一巻の終わりである。
 鉄也は攻撃の失敗を確認するやいなやすぐさま味方に下がるよう指示を出し、自身も守備へと下がっていった。

藤堂「ふん、奴ら慌てて下がって行ったか。だが、そんな事をしても無駄だ。
   沖田! 止めを刺して来い!」

 そんな鉄之城の様子を見て冷笑を浮かべながら、藤堂は前線の沖田に向けてボールを蹴り出す。

沖田「ああ。今まで耐え続けた分の借り、ここで纏めて返させてもらうよ」

 沖田もまた小さく笑みを浮かべるとドリブルを開始。鉄之城陣地を一気に崩しにかかってきた。
 しかし、この男がそれを黙って見過ごすはずもない。

デューク「HAHAHA。やはり来たね! 残り時間的にもこっちが攻撃に失敗したら絶対に君にボールが渡ると思っていたよ!
     万一に備えて下がっていた甲斐があったってもんさ!
     さあ来い! この宇宙の王者、デューク・フリードが何度でも君に敗北の味を教えてあげるよ!」


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