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【がんばれ】ライ滝第三十五話【甲児君】
[386]ラインライダー滝 ◆70dlk5OpP6
:2015/10/08(木) 22:42:19 ID:???
ゼロの言葉に、鉄也を筆頭に鉄之城の選手一同は一斉に訝し気な表情を浮かべた。
以前の冬の選手権では確かにそういったルールもあったが、今回のインターハイは純粋に高校単位での参加が基本となっている。
当然普通ならゼロが飛び入り参加する事は不可能であり、鉄也達が怪訝な表情を浮かべるのも当然の事と言えた。
この反応は弓もしていたのか、彼はここですかさず口を開く。
弓「皆の疑問も尤もだ。だがさっきも言ったように我々はこの事態をある程度想定していた。
故にゼロ君は最初から我が校の一員として選手登録済みなのだ。よって明日以降の試合に参加する事に何の問題もない」
ゼロ「とはいえ、メンバーがいなくなったからっていきなり押しかけて試合に出させろってのが無茶苦茶な話なのは重々承知の上だ。
俺が試合に出るのはあくまでお前達が俺の参加を認めてくれれば、って話になってる」
弓「この大会に向けて頑張ってきた君達の努力は私が誰よりも知っている。
謀略の渦中にあるとはいえ君達を押しのけてゼロ君を起用する権利は私にはない。
選択は君達に託そうと思う。どうする?」
デューク「僕は別に構わないよ」
弓の問いかけに真っ先に応えたのはデュークであった。
デューク「正直今のままじゃ南葛に勝つのは厳しいし、控えの選手が十把一絡げなのは皆も知っての通り。
勝つ可能性が少しでも増すんなら断る手はないよ。甲児君を決勝に連れて行くためにもね」
鉄也「そうだな。ここまで来た以上良い試合で満足は出来ん。全力で優勝を狙うべきだ。
この先も妨害工作とやらが行われるというのなら、それを真正面から打ちぬける戦力は一人でも多い方が良い」
デュークに続いて鉄也もゼロの参加を容認。
甲児と共にチームの中核を担うメンバーが参加を認めるというのであれば拒否を押し通す理由もなく、
鉄之城のメンバーはそのままゼロの参加を認めるのであった。
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