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【がんばれ】ライ滝第三十五話【甲児君】


[475]ラインライダー滝 ◆70dlk5OpP6 :2015/10/24(土) 22:08:01 ID:???

高杉「監督、俺……ここからあいつらに追いつけますかね?」

田岡「(やれやれ、ようやく己の状況を理解したか)はっきり言って追いつく事は難しいだろう。
   お前がここから練習量を増やしたとしても、井沢達や他のチームの者達も更に伸びて行くのだ。
   お前が追いつくまで待っていてくれる者などいない」

高杉「……」

 憔悴した様子で差を埋められるかどうか尋ねてきた高杉に、田岡ははっきりと現実を突きつける。

田岡「しかし、追いつくことは難しくとも差を少しでも縮める事は出来るだろう。
   勿論お前の今後の努力の程にもよるだろうが、お前にもそれだけの資質はあると俺は見ている。
   全てはお前次第だ」

 だが田岡とて鬼ではない。出来もしない夢は与えずとも、多少のフォローは与えるのだった。

高杉「俺次第、ですか」

田岡「ああ。例えばこの試合でお前の実力で活躍する事は難しいだろうが、
   それでも他の連中の動きを肌で感じる事でなにか得られる物はあるだろう。
   そういった事の積み重ね、上昇思考があればお前にはまだ伸びる余地はある」

高杉「……分かりました。俺なりに少しでも頑張ってみます。
   (とりあえず練習はサボらないようにしよう。あと自主練って奴にも顔を出さないとな)」

 こうして南葛のドカベンもとい土台男高杉は、ようやくほんの少しだけ他の選手達と同じようにやる気に目覚めるのであった。


▼高杉がやる気になりました。しかしスペック的にはそこまで脅威にはならないでしょう


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