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【がんばれ】ライ滝第三十五話【甲児君】
[791]ラインライダー滝 ◆70dlk5OpP6
:2015/12/08(火) 23:07:29 ID:???
反町「ぐああぁぁっ!!?」
日向(ちっ、ジャストミートし損なったな)
最初に補足しておくと、今回の日向のシュートは半ば打ち損ないであった。
元々地面を擦るという予備動作からタイミングが合わせ辛い事。
地面と違い不安定な人間の背中を使ったシュートである事。
そして練習こそしてきたが実際に試合で使うのはこれが初めてであった事。
これらの要素が合わさったのだから打ち損ないになるのも無理のない事であろう。
植草「!?!?!?!?」
だがそれでもジャンピング雷獣シュートの威力は凄まじいの一言であった。
クリアーに飛んだ植草はシュートに触れた瞬間哀れ宙を舞い、ボールはそのまま南葛ゴールに目掛け飛んでいく。
石崎「く、クソッタレがぁーっ!」
この時、石崎には日向の雷獣シュートの軌道がはっきりと見えていた。
高校で鍛え抜かれた石崎の実力は打ち損ないであれば雷獣シュートの軌道すら見切れる程にすら伸びていたのである。
だが不幸な事に、この時の石崎は反町の背中を抉ってシュートを放つ日向の姿に大いに動揺していた。
動揺は動き出しの後れを生み、結果石崎は十八番の顔面ブロックに行くタイミングを逸してしまう。
それでも後れを取り戻そうと必死にブロックに向かう石崎だったが、万全の状態でない彼がブロックに向かった所で勝負は見えていた。
石崎「ゴフッ」
雷獣シュートを腹部にモロに食らい、石崎はうめき声を上げながら吹き飛ばされてしまう。
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