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【新章】きれぼしサッカー3【突入!?】


[209]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/10/31(土) 21:16:39 ID:NoS8IgXQ
★桜の樹の下で  ハート7 ★ 「今日の試合、凄かったね」少しオドオドしながら、話しかける
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満開に咲き誇るオオヤマザクラの樹の下に、片桐陽子はひっそりとたたずんでいた。

初めて目にした時と同じ空色のブレザーとスラックスに包まれ、深青色の髪をはらはらと風にそよがせるにまかせ、
両手を前に重ね張り詰めた瞳で、森崎を見つめていた。

森崎「…………」

何と言っていいか分からなかった。ただ陽子の顔をじっと見る。
陽子もまた森崎を見つめたまま何の言葉も発していなかったが、しばらくして
意を決したらしく、口を開く。

陽子「今日の試合、凄かったね。後半までなかなか点が入らなくてハラハラしちゃったし、
   シュートラッシュのせいで森崎くんは前半でいなくなっちゃうし……
   あ、でもでも!どのシュートも森崎くんじゃないと取れないわ。
   全身全霊でいかなくちゃいけないところだったのよ。
   後の若林くんなんか、内通してるんじゃないかって思ったぐらいさっぱりだったし……」
森崎「(……なんか、妙だな)」

陽子の話ぶりを聴いているうち、どこかしらに違和感を感じるような気がした。
どこか上の空というか、時間稼ぎというか、言いたい事を言っていないような気がする。

森崎「(こういった時はどうすればいいだろう?)」


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