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【新章】きれぼしサッカー3【突入!?】


[233]きれぼしサッカー ◆5qvYBJdbJQ :2015/11/03(火) 21:44:22 ID:KIadJXgo
岬「言ってくれるね。その言葉は、フランスであずみちゃんと同棲しろって言っているんだから」
あずみ「違うわ、それ以上よ。もし岬くんが一緒に来てフランス国籍を取ったら、
    あたしは自分が女だって、世間にカミングアウトするんだから」
岬「……そこまでするのか?」
あずみ「そうよ。そうしないと、岬くんを合法的に一生監視するための方法がとれないわ」
岬「……どうしてそんな事を?僕はあずみちゃんの進路を塞いだんだぞ」
あずみ「そんなの、体が無事ならいくらでも機会があるわよ。ま、帰化したらその分働いてもらうけど」
岬「あずみちゃんが愛したフランスのサッカーの邪魔立てをしたんだぞ。どうして許せるって言うんだ」
あずみ「だから、岬くんがそこに入って貢献すれば許すって言ってるでしょ。あの時はああまで怒ったけど……
    方法や目的がアレだったとはいえ、自分の夢の為にそこまでして
    あたしを求めてくれているって事でもあるって気づいて、
    少し嬉しくなったのもあるかな。
    協会の腐った上層部の妥協が無ければ、岬くんが呼びかけても聞こえないフリをしてくれただろうしね」

そこまで言ってあずみは両手でより強く岬の手を握りしめた。

あずみ「フランスに来て。フランスとあたしは、岬くんを歓迎するわ」

相変わらず岬はあずみに背を向けたまま、何も語らない。
チラリと時計を眺めた後、まるで何も聞こえてなかったかのように、退出を促した。

岬「ほら、時間だよ。急げば翼くんと森崎くんの結婚式に間に合う」
あずみ「いいの。日本サッカーなんて義理で付き合っただけなんだから。それより監視の方が大事よ」
岬「そうか」

そう言ってあずみは岬の手を握り続ける。岬は手を払いのける事もなく、
ずっと握られるままにまかせたまま、一日を過ごし続ける事となった。


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0ch BBS 2007-01-24