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【楽園の未来】鈴仙奮闘記31【映す試合】


[44]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/08/30(日) 15:24:36 ID:???
中里「(幻想郷に来てからの森崎は、前にも輪を掛けて無茶なプレーをするようになった。
無論、それは確かな技術に裏打ちされてのプレーではゴザるが)」

超モリサキの人間離れしたプレーを、中里は比較的離れた位置で冷静に観察していた。
後半戦も間もなく折り返しという地点での相手側――紅魔スカーレットムーンズによる奇行。
その真意が未だ不明としても、相手は今回の攻撃に相当強い想いを抱いていた筈だ。
それを完膚無きまでに叩きのめした超モリサキに対し、中里は改めて畏敬の念を抱くとともに、
超モリサキがこれまでどのような気持ちで幻想郷でのサッカーに取り組んでいたのか。
その気持ちの一端が理解できたような気がした。

中里「(本来の森崎は、ブラジルで才能も熱意も一流の選手達と一緒にサッカーをしていた。
だが、それが今はあの八雲紫とか言う妖怪の都合で幻想郷に呼ばれ、
才能はありつつもノンビリとした連中と、決して良いとは言えぬ環境でのサッカーに追われている。
……一方で、自身の宿命のライバルが今も恵まれた環境で、恵まれた仲間達と共に
サッカーの技術を伸ばしているというにも関わらず。
――だから、森崎はきっと……この幻想郷でずっと、「焦り」続けていたのかもしれないでゴザるなぁ)」

焦っていたからこそ、超モリサキは幻想郷においてもライバルに取り残されず、
ここでしか出来ない努力を重ね、新たな力を幾つも得る事ができた。
そして、焦っていたからこそ、超モリサキは限界を四、五周程超える負荷を自身に与え、
才能の欠如という事実との矛盾から生じる、絶対的な破綻の到来を早回しにしていたとしたら。
超モリサキは焦っているという推測を基に、中里は一瞬、森崎に訪れる残酷な将来を予見しかけていたが――。

バシュンッ!

中里「――なっ! 今視界を横切ったのは……!?」


――幸か不幸か、彼の思考は空を走る一つの影により遮られた。


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