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【楽園の未来】鈴仙奮闘記31【映す試合】


[47]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/08/30(日) 15:30:36 ID:???
超モリサキ「自分や仲間達だけじゃない。敵の可能性すら信じてた上の策って事か。
……成程な。だとしたら――今のは最高の奇策だな」

レミリアは既に空中で大きく回転していた。ボールは彼女の小さな足の先にあった。
このまま彼女が動けば、ボールは凄まじい勢いと熱量で、博麗連合のゴールを焼き尽くすだろう。
そして、超モリサキは先程パチュリーの『クワッドスパーク』を全力で防いだ反動で体勢を崩している。
また、これまでのパチュリーの特攻によって、先ほどは鮮烈なカウンターシュートを放った萃香や、
強力なブロック技を持つ天子は既に駆逐されている。

レミリア「とりあえず、借りの半分――いや、これから逆転するんだし3分の1かな――は、返させて貰おうか。
何か言い残した事はあるかね、人間?」

空中から紅い悪魔が降って来る。
超モリサキは覚悟を決めた死刑囚のような爽やかな表情で、レミリアに対しこう胸を張って言って見せた。

超モリサキ「ありがとよ。今のお前等の奇行……次に俺様が奇行をする際の、参考にさせて貰うぜ」

レミリアはそんな超モリサキのあっけらかんとした態度に応える代わりに、――短く、しかし大きく吼えた。

レミリア「――――――――――H A!!」

バッ、ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ!
ドギュルウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッ!!
                  ……ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!

―――ズバアアアアアアアッ! ピピイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!


全幻想郷選抜大会準決勝第二試合、後半14分。
この大会で超モリサキに初の失点を与えたのは、奇しくも彼の好敵手とよく似た称号。
――『紅帝』とも称される、吸血鬼の少女だった。


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0ch BBS 2007-01-24