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【楽園の未来】鈴仙奮闘記31【映す試合】


[772]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/10/07(水) 00:31:04 ID:Ec6Jaiqs

バシッ……。

霊夢「魔理沙、……お願い。『ファイナルスパーク』で、決めて……!」

純粋に勝率を計算し、また、魔理沙の脚も後数回の『ファイナルスパーク』なら耐えるだろうと考えての、
冷徹な打算だったとこの時の霊夢は思った。友人の望みを叶えてあげた気持ちは毛頭なかった。
それが真実であるかは置いておいて、とにかく魔理沙にボールが渡った。

ざわっ……!

歓声すらも忘れて息を飲み騒然と見守る観客席。
彼らは先の試合で数度放たれた『ファイナルスパーク』の威力を知っていた故に、恐怖していた。
あれはただのシュートでは無いと、当事者でない赤の他人連中ですら何となく感じていた。

魔理沙「(――そうだよ。この頭を撃ち抜かれたような幸福感。
一人だけど、一人じゃない。私には、私を分かってくれる仲間が居る。
私には、私を尊重してくれる親友が居る! そう思えるこの快感……!
これこそが。霊夢と並び立って、最強のチームを作る今こそが! ……やっぱり、私の夢だったんだ!)」

魔法使いになりたい。弾幕ごっこが上手くなりたい。世界の真理を解き明かしたい。
様々なお宝を手に入れたい。外の世界を探検してみたい。自宅の店を立派にしたい。
霧雨魔理沙は様々な夢を持ち、多くの欲望を持ち合わせる少女だった。
しかし、今の彼女は気付いていた。この色々な自分の夢は全部同じ。一つの原始的な欲求から来ていると思った。

魔理沙「(私は――結局、誰かに……霊夢に。認められて欲しかったのかもしれないな。今みたいにさ)」


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