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【楽園の未来】鈴仙奮闘記31【映す試合】


[93]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/07(月) 00:15:32 ID:???
小町「こりゃ酷いね。今は辛うじて形を保っているけど。
多分一枚皮を剥がしたらミンチみたいになってるよ、この右脚」

衣玖「……普通の人間ならば、このレベルの痛みを受ければショック死すると聞きます。
私からしてみれば、まだ貴女が生きてる事自体が奇跡ですよ」

中里「取りあえず、忍法仕込の骨接ぎ施術はしてみたが。これ以上の試合続行は無理でゴザろう……」

過去に霊夢が推察した通り、魔理沙の『ファイナルスパーク』は絶大な威力と引き換えに、彼女の脚を破壊する代物だった。
実際に、深夜での練習にて始めて放った一回目、地霊殿サブタレイニアンローゼスとの対戦で放った二回目。
そして今放たれた三回目のシュートと、回を重ねるごとに魔理沙への負荷は重くなっている。
中里が漏らしたように、通常ならば少なくとも、これ以上の試合続行は不可能。
できる事なら、今後シュートは永久に封印した上で、数か月は絶対安静にすべきレベルの症状の魔理沙を見て、
チームメイトの多くは同情を感じたのか嘆息した。
――しかし、魔理沙本人が現在抱いていた感情は、およそ普通の感性を持つ者には理解しがたいものだった。

霊夢「………」

スッ。

そして、数少ない魔理沙の理解者は、穏やかな笑みで魔理沙に歩み寄る。
彼女だけが知っていた。魔理沙は今、苦悶の表情を浮かべつつも笑っているという事に。
霊夢は分かっていた。だから、悩みつつ――そして、最後には決断した。
魔理沙のサッカー生命を延ばす事よりも、魔理沙がサッカーを通じて叶えたい夢の手伝いをしよう、と。
霊夢は本心から、魔理沙に優しくこう言った。

霊夢「……あんたと居ると、本当にいっつもいつもハラハラさせられて。
だけど、今みたいに純粋に凄いと思わせるようなトコもあって。
――うん。やっぱり私の相棒には、あんたしか居ない。言葉でなく態度でそれが伝わった」


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0ch BBS 2007-01-24