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【もう昨日には】鈴仙奮闘記32【戻れない】


[213]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/10/23(金) 00:06:48 ID:CPh2fsLE
D:「そう言う慧音さんこそ。何か悩みとか無いんですか?」逆に慧音の悩みを聞いてみる。

慧音「そうだな。そうやって鈴仙が自分の悩みを打ち明けてくれない事が、私の悩みだな」

鈴仙「えっ。そ、そんなつもりで言ったわけじゃ……」

慧音「――なんてね。勿論、それは分かっているよ」

鈴仙の投げかけた質問に対してそう言って冗談っぽく笑う慧音。
しかしその言葉はあながち冗談では無いように思えた。

慧音「寺子屋でも、たまに生徒に聞かれるんだ。
『先生は私に悩みが無いか聞いて来るけど、先生は何にも悩まないんですか?』……ってな」

鈴仙「それって皆、慧音さんの事を慕ってるからですよ。
私だってそうですもん……別に授業とか受けた訳じゃないけど」

慧音「成程、だったら嬉しいよ。だが、それなら尚更私はこう言わなくてはならんな。
私の悩みは、鈴仙が一人で悩んでて、その想いを打ち明けてくれない事だって。
……結局、職業病か。私は自分の悩み以上に、人の悩みの方が気になるんだ」

そう笑顔で言い放つ慧音の言葉に嘘は無かった。
慧音とて全く何も悩みが無い訳では無い。
ただ単純に、その悩みの比重が自分よりも他者に向いている事の方が多いのだ。

鈴仙「(そういや慧音さんって、いつも『子どもたちのため』って言ってたものね。
悩みが無いか、って聞いちゃう方が却って慧音さんにとってはナンセンスだったのかも)」

本来ならば、それで会話が終わっても良かった。
しかし、鈴仙と慧音の関係もこの半年程度のチームでの繋がりにより変わって来ていた。


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