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【もう昨日には】鈴仙奮闘記32【戻れない】


[34]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/10/14(水) 00:52:27 ID:???

***

鈴仙「……決まった。私が森崎から、二度目のゴールを奪った」

鈴仙の頭にその事実は、意外にも早く染み渡った。
森崎の高い実力に怯えるのではなく、ストライカーとしての矜持を抱き、
今のゴールをハッキリと自分の実力だと言えるような、そんな強い自分が居た。
何時ものような卑屈さでも、調子に乗った時の傲慢さでも無い。
「強さ」という単語が、今の鈴仙を表すのに相応しかった。

シュウウッ……。

森崎「………」

そして鈴仙が強者として相応しければ相応しくなるほど、森崎は相対的に弱くなっていた。
当然のことながら、森崎は3失点した位では決してへこたれない。
しかし、本人がそこでどんな態度を取ろうとも、どんな心持ちであろうとも、
鈴仙が勝者であり、森崎が敗者であるという事実は、少なくとも今この瞬間においては変わらない。
常勝不敗の森崎もそれを知っているのか、彼は憮然とした表情こそすれど、それ以上何も語らなかった。

鈴仙「(……森崎有三。あの中山さんが憧れ並び立ちたいと考える相手。
――そんなスケールの大きい男に、私は二度も勝ってしまった。
う、ううう〜〜ん。……何だか、やっぱし信じられないかも)」

鈴仙は森崎に投げかけるべき言葉があるのではないかと思った。
しかし一方で、普段の地が出て来て何となく気まずいような気もして来た。
むしろ普通に、大声でシュートを決めた喜びを表現したくもなって来た。

鈴仙「(私の今の気持ち。何をしたいか、か……)」


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