※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【もう昨日には】鈴仙奮闘記32【戻れない】


[476]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/01(日) 22:29:59 ID:???
紫は今大会の準決勝戦後に起きた――いや、意図的に引き起こした出来事を回想する。
その時は確かに中山を中心とする団結によって、多くの妖怪の群れが倒されていった。
紫としては中山の危険性を対外的に主張する為に使ったパフォーマンスではあったが、
その際の団結の強さについては、紫の想像以上のものがあった。
これまでは些事として片づけていたが、もしもこの際にも、中山の力を増幅させる「何か」が存在していたとしたら。

紫「――単独ならば、益にも害にもならない存在。
しかし、特定のトリガー及びキーマンとの関係によって、存在意義を補強し、維持する存在。
……そんな存在が偶然――もしくは必然?――にも、二人の間に立っていた……と」

紫は自身の推測を述べる。それは藍が求めるべき結論と合致していた。

藍「……思えば、森崎有三との関わりが薄すぎるとして、彼への警戒を外した私達が間違っていました。
そして私達は森崎有三を手に入れ制御し、中山政男を御す事が出来ると考えた時点で、慢心していました。
彼が元々、外界において果たして来た役割を考慮すれば、危険性を把握する事は可能だったのですが……」

紫「…………」

そして、その内心はさて置き、藍は紫への報告を終えた。
紫は藍を責める気は無かった。自分のミスを悔いる余裕すら無かった。
今の彼女には、そこまでの活動を行う為の力は残されていなかった。
――藍が再び、大きく綻び始めた結界の修復に向かったのを確認して、紫はこう独りごちた。


紫「アラン・パスカル。……彼の存在が中山政男を、鈴仙・優曇華院・イナバを支え、より強くした。
彼がかつて、サッカーが得意だった自分の親友を、アルゼンチンの至宝にまで至らしめたように。
――成程。この異変に真の黒幕が。エキストラボスが居るとしたら……間違い無く、彼しかあり得ないわね」




名前

E-mail



0ch BBS 2007-01-24