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【もう昨日には】鈴仙奮闘記32【戻れない】


[484]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/02(月) 00:05:23 ID:???
魔理沙「……嘘だろ?」

――魔理沙だけは違った。森崎と同類で、森崎と同じ爆弾を抱えていて、
今現在、森崎と同じ痛みを共有している彼女だけは、FWへと向かう森崎に最後まで食い下がった。

森崎「嘘? 何のことだ?」

魔理沙「アリスや萃香の診断は間違っちゃいない。お前は今、死に体で動いている」

森崎「ああ、死に体さ。今の俺じゃ、もうパンチングも出来やしねえよ」

魔理沙「そういう体力的な問題じゃない。……お前はもう、選手として破綻しているんだ」

魔理沙は自分がもしも森崎と同じ立場になった事を考えた。
もしも重要な試合で、右脚が完全に潰れて動かなくなったら、どうするか。
答えは恐らく今の森崎と同じ――無理やりにでも動かす、である。

森崎「………ふん」

魔理沙の推論に根拠は全くない。しかし何故か確信はあった。
そして魔理沙の確信を裏付けるかのように、森崎はこう教えてくれた。

森崎「全身の骨という骨に釘を打ち付けられて、それに一遍にハンマーを打たれる痛みを想像してみろ。
それを想像したら、その痛みを百倍しろ。そしてその上で、今までの五倍の力で腕や脚を曲げ伸ばしてみろ。
あと一点、一瞬でも集中を切らしたら、意識が冷たい闇に沈んで行くから気を付けろ。
……お前は、それに耐えられる自信はあるか? お前の夢は、その痛み以上に重要か?」

魔理沙は何も答えなかった。しかし、その森崎の問いかけへの答えは揺らぐ事は無い。
森崎にも聞こえるよう、魔理沙はこう悪態を吐いた。

魔理沙「……お前が自分で、その問いへの回答を示してるじゃないか。
夢ってのは、ちょっとやそっとの痛みで、諦められるモンじゃない……ってさ」


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0ch BBS 2007-01-24