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【もう昨日には】鈴仙奮闘記32【戻れない】


[508]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/03(火) 23:09:34 ID:???
――霊夢は、ボールを奪われるという自分の危機を救ってくれる人物として、霧雨魔理沙を選んでいた。
彼女は魔理沙を守りたいと思いながら、その魔理沙を心から深く信頼して「しまって」いた。
……その結果が、親友の破滅に繋がると重々承知していたにも関わらず。

魔理沙「――霊夢。今日は私にとって、本当に、本当に幸せな日だったぜ」

魔理沙は普段のような、いや、普段の数倍もカラッとした、太陽のような笑みを浮かべた。

魔理沙「お前は準決勝の途中から今までずっと、私の事を心配しながら、
それでもなお、私が私の夢を――霊夢と肩を並べてプレーする事を――応援してくれてた」

霊夢「……魔理沙。ボールを返して。私がドリブルゴールするわ」

霊夢は普段の冷静さを装いながら、暗にシュートを止めるよう要求する。
しかし魔理沙は話を聞かずにドリブルで前へ前へと進んでいった。

魔理沙「お前がそんな風にしてくれなきゃ、私は今頃夢より先に柳の河原に身投げして。
そんでもって辛うじて生還こそするが、復讐半分に魅魔様のノートから禁呪法でも勉強して、
『これが私の「フィンガーフレアスパークス」だぜ!』……とかほざいて。
それで、夢も叶えられずフィールドで惨めに野垂れ死んでただろうな。
――うん。ホントに柄じゃないけど。私は霊夢に感謝してるぜ?」

霊夢「感謝してるんなら、恩を返しなさいよ。――今なら賽銭 877 万円のところ、
今あんたが持ってるボールを私に返すだけで大目に見といてあげるから」

霊夢の口調が刺々しくなる。しかしそれは普段の妖怪退治のような無慈悲さによるものではなく。
どちらかと言うと、年相応の少女が友人と喧嘩をする際のそれに近いものだった。
そしてそれにも関わらず、魔理沙はドリブルを止めなかった。


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0ch BBS 2007-01-24