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【もう昨日には】鈴仙奮闘記32【戻れない】


[55]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/10/15(木) 00:22:20 ID:tK1/5LkE
C:「……サッカーが戦争だとしたら、あんたは今ごろ死んでるわ」森崎の言葉に意趣返しする。

鈴仙「……森崎。あんたはさっき、サッカーは友情ごっこじゃない、戦争だって。確か、そんなような事を言ってたわよね」

森崎「……覚えてねえよ、そんな事。まあ、俺がそう考えている事は否定しないが」

不意に鈴仙の口を突いて出て来た言葉は、今のゴールに関する事では無かった。
それは先程はGKにすら届かず不発となった、『真実の友情』を撃とうとした時の森崎の言葉
――サッカーは戦争だ――に対する返答。

鈴仙「……サッカーが戦争だとしたら、あんたは今頃死んでるわ」

鈴仙は高い実力を持ちながらも戦争を恐れ、最後には仲間を捨て逃げ出した脱走兵である。
だとしたら、サッカーにおける鈴仙の勝利は、戦争への忌避感が薄れたからだろうか。
それは違うと鈴仙は思った。中山やパスカルが自分に教えてくれた事は、そんな事じゃないと、
鈴仙は森崎に言ってやりたくなった。

鈴仙「私は今も戦争が怖い。知っている人同士が、知らない人同士が、
勝利だとか栄光だとか良く分からない理由の為に奪い合うのは、理解出来ない。
……多分、実際に幻想郷で戦争が起きたとしても。私には一人で戦える自信は無いわね。
とはいえ、少しは度胸も出てきたから、前みたいに真っ直ぐ逃走はしない……と思うけど。
それでも、土壇場になったら仲間を見捨てて逃げる位だったら、割とやっちゃうと思う」

偉そうな事を言っているのか、単に自分のヘタレっぷりを披露しているのか、途中で分からなくなってきた。
それでも、森崎の方から反論は聞こえなかったので、鈴仙は最後まで言い切る事にした。

鈴仙「――だけど、サッカーは戦争じゃない。簡単な利害感情では表せない仲間が居てくれる。
だから私は、ここまで色々あったけどやって来れたもの。
少なくとも私のやって来たサッカーは、そんなものじゃなかったと断言してやれるし。
……何より。あんただって戦争と違って死んでない。
博麗連合のメンバーだったら、普通の人間なんて殺そうと思えば割と簡単に殺せそうだけど、殺してない。
それは、霊夢とか魔理沙とか他の皆も損得無しで、何だかんだであんたを受け入れてくれてる証拠じゃないの?」


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0ch BBS 2007-01-24