※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【もう昨日には】鈴仙奮闘記32【戻れない】


[573]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/08(日) 20:59:44 ID:???
鈴仙「そ……そんな。どうしてよ。さっきまで、あんなに取り乱していたのに。どうして、そんなに突然――!」

これまで普通の少女らしく、魔理沙の喪失に涙していた霊夢の顔を覗き込んで――鈴仙は思わず息を飲んだ。
そこには一切の感情の類が抜け落ちていたからだ。
異変を解決する際、霊夢は時たま感情を希薄にさせる事を鈴仙は知っていたが、
あくまで希薄なだけで、ある程度の怒りだとか義務感だとか、そうした感情は充分に残っていた。
少なくとも今の、顔があるのっぺらぼうのような。そんな怖くて寂しい表情では無かった。

霊夢「―――――……!」

戸惑う鈴仙に対して何の感情を見せずに、彼女はまるで機械のように淀みなく、次の行動に出た。
だが、その行動の真意を掴める者はこのスタジアムには居なかった。

ガシッ。ポーーーーン! ……ギュルルルルルッ!

佳歩「な、なんですか……!?」

パスカル「ヒールリフト? ……だがしかし、どうしてこんな真上に飛ばす必要が?
しかも、今はまだ誰もプレスにすら向かえていないと言うのに」

永琳「只のヒールリフトじゃないわね。強烈なバックスピンが掛かっている。これは……?」

霊夢は両脚を器用に使って、ボールを真上に蹴りあげた。
それは永琳が言う通り強いバックスピンを伴いながらハイスピードで落ちて行く。
ルナティックスのメンバーは、博麗連合のメンバーは、その様子を棒立ちで眺める事しか出来ない。
果たして霊夢は――いや、感情を亡くした博麗の巫女は、……そのボールに対し、ドライブシュートの構えを取った。


名前

E-mail



0ch BBS 2007-01-24