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【もう昨日には】鈴仙奮闘記32【戻れない】


[598]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/08(日) 23:45:03 ID:???
そうおどけてみせる紫だったが、藍は思う。
もしもこれら一連の計画が完全に紫の掌の上だと言うならば――この方は、衰弱してもなお、恐るべき智恵を持っている。
霊夢と深く親しくなりすぎた人間、中山以上に幻想郷の秩序を乱し得る人間を排除すると同時に、
その排除をきっかけに、霊夢を巫女としてより純化した存在へと昇華させる。
それこそが紫の目的の半分にあるとすれば――確かに、彼女の目論見は成功だ。

紫「今の『夢想天生』は、どうもあの子の思いつきで今作ったシュートみたいだけど。
あのシュートはまだまだ発展性がありそうね。前転でボールを蹴ったり、オーバーヘッドの体勢で蹴ったり……。
後、霊夢程の才能の持ち主だったら。地面にバウンドさせた後、不規則な軌道を描かせたりも出来そうかしら?」

藍「……………」

しかし同時に藍は、紫がにべも無く残酷な策を打った事に対し、少なからず落胆していた。
昔の主ならば、口調こそ残酷であっても、その実際には確かな遊び心があった筈だ。
これでは、まるで――

藍「(――まるで、今の貴女は外の世界の住人のようだ)」

藍は内心でそう主に対し毒づく。
目的の達成を急ぐばかりに無駄を省き効率を愛し、不要なものを躊躇なく切り捨てる。
外界と幻想郷との境界は既に希薄である事を、幻想郷の賢者は皮肉にも如実に示していた。
そして、この異変の元凶は容赦なく、紫が抱く最後の幻想すらも否定しに向かっていた。


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