※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【もう昨日には】鈴仙奮闘記32【戻れない】


[600]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/08(日) 23:47:52 ID:???
――― バ ン ! ……ガシッ、ポロン。

その宣言の後、中山が突きだした足がボールの軌道を正確に捉えた。
それは一度、実体無く中山をすり抜けるかと思われたが、
中山はすり抜けた先にもう片足を用意する事で防いだ。
そして、中山の強い信念に呼応するかのようにボールは次第に勢いを弱め……地面へと落ちた。

霊夢「…………!」

この時、一度は感情を失ったように見えた霊夢の目が僅かに開いた。
当然決まるべきシュートが何故か決まらなかった事に対しての疑問に見えたため、
中山は地上に着地してから、その原理を簡単に説明する。

中山「……螺旋型のシュートは確かに経験が無い。
しかしツインシュートのように、不規則なブレを示すシュートは数億回程度見て来た。
後はその中で、今回のシュートに近いパターンを抽出して合成し。
最後は、溢れる信念の力でボールを『この世界』まで引き出すだけだよ」

霊夢「溢れる、信念の力……?」

――霊夢は問い返す。
思考を停止した今の彼女にとって、中山の発言は理解不能なものとして映った。
しかし、この単語はどこかで聞いた事――いや、感じた事がある筈だった。
それも、ごく最近。自分のごく近くの場所で。そう、それは――。

……ピィイイッ!

――霊夢にとって不幸だったのは、この時、再び動きかけた思考が、
けたけましい審判の笛の音で中断させられた事だった。
審判はセンターサークル――霊夢がシュートを撃ったすぐ傍で、まず一度大きく笛を吹き。


名前

E-mail



0ch BBS 2007-01-24