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【もう昨日には】鈴仙奮闘記32【戻れない】
[693]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2015/11/18(水) 01:05:07 ID:???
鈴仙「――あの。師匠、今まで私を騙したって。謝りたいって。その――ど、どうして……ですか?」
普段は冷静沈着。鈴仙に対しては上の目線から話す事の多い永琳が、
今この場で頭を下げた事に戸惑い、鈴仙はしどろもどろになりながら訊き返すが。
永琳「――私が謝りたい理由。それは私が自分の計画の為に、貴女の力を利用したから。
これまで色々と調子の良い事を言って、貴女に私の真意を見せないようにして、それで済むと思っていたけれど。
今日のような出来事が起きたとなれば、話が別だったのよ」
鈴仙「……師匠が謝る必要がある事は分かりました。
だけどやっぱり、状況が分からないと、私は何にも言えませんよ。
私の力ってどんな力ですか? 私の力を利用って言いますけど、師匠の計画ってどんな計画だったんですか?
今日の出来事は結局何なんですか? そして何より――師匠の真意は、一体何なんですか?」
自分の力が、永琳の壮大な計画を実行する為の道具として使われていた。
謝罪とともにそう告白された鈴仙だったが、怒りや同情や哀しみとかの感情は全く覚えない。
それ以前に、今の鈴仙には疑問符しか湧いてこなかった。
永琳「――一つずつ、答えていくわ。まずは貴女が持つ力について」
永琳の口調は相変わらず淀みない。
しかし、その言葉の端々には彼女らしからぬ人間的な後悔が見え隠れていた。
永琳「……もう誰かに聞いているか、それとも自分で調べているか分からないけれど。
この世に存在するあらゆるエネルギーは皆、なんらかの『波長』を持っている。
光も、音も、熱も、時間さえも。
私達の目には見えない波長の動きが折り重なって、複雑な宇宙を構成しているの」
研究机の上に規則正しく乗っている書類を並び替えながら、永琳はそう話す。
まるで普段の医学の講義のようだが、今の鈴仙は教科書を持っていない。
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0ch BBS 2007-01-24