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【もう昨日には】鈴仙奮闘記32【戻れない】


[703]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/19(木) 01:16:59 ID:???
A:「――仮にこれまでの話が師匠の筋書き通りだったとしても。私は、楽しかったですよ?」

これまでの物語の全ては、永琳によって仕組まれた物である。
そう聞かされた鈴仙は最初、途方もない徒労感を覚えた。
しかし一方、徒労感を覚えたにしては、永琳に対して殆ど怒りを感じていない自分に、鈴仙は気付いた。
それは一体何故だろうか。――少し考えてみれば、その理由は簡単だった。
如何に鈴仙の物語が誰かによって造られたものであったとしても、
その物語を生き抜いた鈴仙自身の感情は、努力は、友情は、紛れもない真実だったからだ。

鈴仙「――仮にこれまでの話が師匠の筋書き通りだったとしても。私は、楽しかったですよ?」

永琳「……え?」

……だから、鈴仙は永琳に向かってにっこりと笑って、そう答える事ができた。
そして永琳にとって、そんな鈴仙の笑顔はあまりに予想外だったのだろう。

永琳「――貴女。これまで私が言った事を碌に聞いていなかったの?」

鈴仙「聞いてましたよ。それでも、私はこれまで楽しかったって言ってるんです」

永琳「……その暢気さは、巫女にでも似たのかしら?
暢気だけならまだしも、あんたはその上単純なんだし。そんなんじゃ、何時悪い人に騙されるか……」

鈴仙「す、すみません(――あ、あれっ? さっきまで師匠が謝ってた筈なのに。
なんで今、私が謝ってるんだろ……?)」

永琳は思わず素に戻り、まるで普段のお説教の時のように鈴仙を叱りつけてしまう。
鈴仙も条件反射でペコリと頭を下げてしまうのだが、何かがおかしい気がする。

永琳「――おっと。話が逸れてしまったわね。……ごめんなさい」

鈴仙「いえ、大丈夫です……。ご指導ありがとうございます……」


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