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【もう昨日には】鈴仙奮闘記32【戻れない】


[706]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/19(木) 01:27:21 ID:???
永琳「生憎と、冗談じゃないわ。私は的確に『それ』を表現しているだけ。
――前に現れたのがもう数千年前だったし。
綿月姉妹を始めとする、信頼のおける月の民にも監視させていたから、安心しきっていたのだけれど
……ウドンゲ達が生んでくれた大きなエネルギーと。
そのエネルギーを激しく憎んだ、とある女性の想いに反応して――『彼女』は、この地に降臨してしまった」

永琳はここで一旦話を切って、周囲を見渡した。

永琳「――さて。ここから先の話は、この子だけじゃなくて、貴女にもしておきたいのだけれど」

永琳は誰も居ない研究室の暗闇に向かってそう言った。鈴仙は一瞬何事かと思ったが、すぐに永琳がそうした理由を理解した。
――何故なら、その暗闇には既に誰が潜んでいたからだ。

スッ……。

暗闇が切り取られ、グロテスクな瞳が散りばめられた空間の隙間が現れる。
端と端とをリボンで結びつけられたその隙間の装飾に、鈴仙は見覚えがあった。

鈴仙「えっ……。ま、まさか八雲紫……!?」

??「――まさか、そんな事が。しかし、貴女の言う通りだとすれば、全て説明が付く……」

――しかし、その隙間を縫って現れた女性は、鈴仙の想像とは違った。
確かに彼女もまた、八雲紫に似た金色の髪をしていたが、背丈からして違う。
藍色の導師服を僅かに揺らし、焦りを含んだ表情でその空間が出て来たのは九尾の狐。そう、彼女は――。

永琳「……こんな時間に悪いわね、……八雲藍」

藍「とんでもございません。むしろ、私にも聞かせて下さい。紫様に。そして幻想郷に今、何が起こっているのかを……」

――藍は恭しく永琳に礼をして、鈴仙の隣に立つ。
妖怪の賢者に仕えし式神は、主がかつて愛した境界の術式を用いて、主に代わって幻想郷を守るべく動いていた。


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0ch BBS 2007-01-24