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【もう昨日には】鈴仙奮闘記32【戻れない】


[713]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/23(月) 00:29:20 ID:???
永琳の冷たい視線に臆することなく、藍は力強く頷く。
その永琳もまた、何を考えているのか読み取れない表情を僅かに暗くして頷き返した。

鈴仙「――え。八雲紫が、八雲紫じゃないって。どういう事ですか……?
大会後に広場に降り立っていましたけど、あの胡散臭い少女は間違い無く、八雲紫でしたよ」

そしてこうなると、八雲紫を詳しく知らない鈴仙は途端に話題に入り辛くなった。
紫が鈴仙の成長や、プロジェクト・カウンターハクレイ――幻想郷の秩序を変える事を目的とする計画
――を疎んじていた事は知っているが、鈴仙本人と紫との関係は薄い。

鈴仙「師匠がさっき言いかけた、正体不明・実体不明の『彼女』。
それが今、八雲紫の人格を乗っ取っているとか。そんな話なんですか?
その、さっき言ったように。紫が私とか中山さんが生んだ波長のエネルギーを憎んだ事が原因で……」

鈴仙はこれまでの話を纏めるように、恐る恐る切り出した。
自分では荷が重い話だと思って知らんぷりを決め込まない程には、鈴仙は成長していた。
永琳は鈴仙にこう答える。

永琳「ウドンゲ。それは概ね正しいし、貴女にしては名推理だけど。
だけど、それだけじゃ少しだけ足りないわ。
何故なら、私の計画に生じた巨大なイレギュラーには。――『それ』には、人格が無いのだから。
だから『それ』は八雲紫の人格を乗っ取ったというには、正確ではない。
強いていうなら、八雲紫の方が変わってしまったの。『彼女』を受け入れられるようにね」

藍「……紫様は変わってしまった。それにより、貴女が言う『それ』『彼女』なる、
強大なエネルギー体を受容できるよう、自ら在り方を変えてしまった。――貴女は、そう仰ると」

永琳は静かに頷く。鈴仙は当然、パッと聴いてその両者の仔細な違いについて分からなかった。
そのため、

鈴仙「――なら、一体さっきから出て来る『それ』とか『彼女』って一体何なんですか?」


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0ch BBS 2007-01-24