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【もう昨日には】鈴仙奮闘記32【戻れない】


[743]鈴仙奮闘記@ ◆85KeWZMVkQ :2015/11/26(木) 00:36:45 ID:???
鈴仙「な、中山さん……! って、行っちゃった」

そして、最後には鈴仙とボールだけが取り残された。
永琳や藍と約束していた時間まで、残り五分も無い。
しかし、結論をどうするかはともかくとして、鈴仙の心は澄んでいた。
それは、中山の交流を通して、鈴仙の中にある覚悟が出来ていたからに違いない。

鈴仙「(――師匠や中山さん。それに他の皆に導かれて奮闘した、私の物語はもうすぐ終わる。
そして始まる。――私が、多くの人や妖怪達を導き目的を遂げる。そんな、新しい物語が……!)」

――兎にも角にも、自分はこれまで与えて貰った『強さ』を、他者の為に使わなくてはならない。
鈴仙の心には既に、そんな確固たる覚悟があった。


***


鈴仙「……戻りました」

永琳「――予想よりも早かったわね」

鈴仙が永琳の研究室に戻って来た時、永琳と藍は先程の恰好のまま、静かに鈴仙の左右に佇んでいた。

藍「結論を聞かせてくれる、という事で良いのか?
――先程も、君に過大な期待を与えてしまっていると、君の師匠共々反省をしていたところなんだが」

鈴仙「――いえ。良いんです。私、もう決めましたから」

今度は鈴仙は、力強くそう二人に応える事ができた。
自分には重荷だとか、世界の存亡に責任が持てないとか。そうした事はもはや関係無かった。

鈴仙「この先待ち受けているのが悪夢だとしても。それでも私は行くしかないんですから」


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