【悪運悪待】私の巫女様11【悪撃悪手】

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【悪運悪待】私の巫女様11【悪撃悪手】

[174]私の巫女様 ◆Miko/icOEk ：2015/11/23(月) 19:50:15 ID:???
雷槌に的確に反応し、
正面でボールを捉えることが出来たのは優れたGKである証明だった。

ズドォッ！
グググググググググ―――ッ！

須賀　京太郎
「なっ……んだ、これ！？」

しかし、ハンドボールでは味わったことのないボールの威力に戸惑う。
止めたはずのボールが暴れ、須賀　京太郎の体をも吹き飛ばさんと荒れ狂う。

　"手"　と　"脚"　ではパワーが段違いだ。
武道において、突き（パンチ）はキック（蹴り）のような威力を目指す。
逆に――蹴り（キック）は、突き（パンチ）のような器用さを目指すほど。

威力の違いに戸惑った一瞬の隙は、致命的な結果を呼ぶ。
確かに受け止めたはずのボールを軸にして、体が回転する。

須賀　京太郎
「うわ――！？」

体ごと吹き飛ばされる事こそ避けたが、回転に負けてボールがふわりと溢れる。
こぼれたボールは、ほとんど威力が殺されてはいたものの――ゴールへと向けて飛んでいた。

須賀　京太郎
「やめろ！　入るな！！」

咄嗟に全身を投げ出すようにダイブし、
ゴールを割ろうとするボールをアッパーカットのように殴りつける。
下からボールを叩き、ゴールから掻き出そうと反応した結果だ。

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