【悪運悪待】私の巫女様11【悪撃悪手】

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【悪運悪待】私の巫女様11【悪撃悪手】

[218]私の巫女様 ◆Miko/icOEk ：2015/11/30(月) 02:10:10 ID:???
君代　命
（リズム感のある動き、キレもいい――ボランチさんが抜かれるのも納得ですか）

しかし、その全てについていく。
多彩なフェイントに対しては2つのアプローチがある。

1つは、細かい動きは相手にせず抜きに来る動きだけを抑えるやり方。
自分の守備に自信がないか、時間稼ぎが出来れば良いとするディフェンスがこれだ。

2つは、相手の細かい動きに合わせてアクションを取る守備。
自分の守備に自信があるか、1刻も早くボールを奪いたい時のディフェンス。

君代　命は――大抵において後者を採用し、この時もそうした。
自分に自信があるのもそうだし、事実として相手のアクションにリアクションを返しても。
それで自分の後ろにボールは通されない、自信があるからこその構え。

ヒュ、ザッ、ズイ――！

片岡　優希
「！？」
（私の動きに反応してくる、どんどん距離を詰められてる！？）

君代　命
「捕まえましたよ、高遠原の東風」　ｷﾗﾝ

片岡　優希
「あ――」　ｿﾞｸ

ひんやりとした金属の冷たさを感じる。
慌ててボールを蹴り出そうとするが、もう遅い。
足元からボールが切り離され、そのままに攻め上がられる。

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