【悪運悪待】私の巫女様11【悪撃悪手】

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【悪運悪待】私の巫女様11【悪撃悪手】

[328]私の巫女様 ◆Miko/icOEk ：2015/12/20(日) 00:01:25 ID:???
自分の中で確認するように。
お腹に入れた言葉を消化するようにして、明堂さんがすっくと立ち上がる。

黒咲　明堂
「――今度こそ、私はうまくやる。　だから見ていてくれ、命」

君代　命
「ええ、頼みますよ」

ぽーんと背中を叩き、明堂さんを守備に送り出す。
今度こそ明堂さんがやってくれるでしょう――そう、私は信じています。

黒咲　明堂
（命……ああ、命。
　お前は私を捨てないんだな……？）

橘　風華
「……」

黒咲　明堂
「うん？
　何だ風華、私はまだ出るぞ」

橘　風華
「……いえ、頑張ってくださいね、と言いたいだけです」

黒咲　明堂
「ああ……頑張るさ、何が何でもね。　必死ってやつだな、くくく」

そういう明堂さんの瞳には、"不安"　に代わって、
何かもっと強固で、どろどろしていて、熱を持ったものに代わっていた。
それを人がどう呼ぶかは、彼女にもわからなかったが。

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