【悪運悪待】私の巫女様11【悪撃悪手】

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【悪運悪待】私の巫女様11【悪撃悪手】

[647]私の巫女様 ◆Miko/icOEk ：2016/02/16(火) 02:03:44 ID:???
竹井　久
「サッカー歴1年の空手家……ねぇ」　ｼﾞﾛ

怪しいものを見る目でこちらを見る竹井さん。
……ただ、その眼光には怒りだけではなく思案も含まれていました。

竹井　久
（空手出身――ってのはなんとなくわからないでもないわ。
　武術をサッカーに応用するのは、スウェーデンの伝説的ストライカー――
　"ズラタン・イブラヒモヴィッチ"　の　"テコンドー"　を応用したスタイルが代表的よね）

清澄中学校にも　"ハンドボール"　出身であることを武器にする　"須賀　京太郎"　がいるし、
　"スキージャンプ"　出身のFW――　"宮永　咲"　がいる。
他競技経験者が、サッカーでも優れた才能を示すことは何ら珍しくない。

竹井　久
（あの飛び蹴りは、空手出身特有の物だったのね。
　胴にこれ以上無く、完璧に蹴りが決まったのは過失だった――と）

ハッキリ言って、100%鵜呑みにするには出来過ぎたシナリオではあった。
――ただ、目の前で狼狽えながら話す　"君代　命"　が嘘を言っているようにも見えない。

竹井　久
（これでウソ吐いてんなら、俳優にでも転向した方がいいわね――）　ｼﾞﾛｼﾞﾛ

君代　命
（も、もっとうまく説明しないと……完全に疑われてますよ私！）

竹井　久
「はぁ――……わかったわ、嘘言ってるようには見えないし。
　"故意じゃなかった"　ってのは……私は信じる。　
　信じるけど、けど……気持ちいい試合じゃなかったわね」

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