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【レイセン】鈴仙奮闘記33【アレアレオー】
[579]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2015/12/29(火) 21:20:42 ID:???
紫「貴女が余計な事を繰り返しているのは、知っていますわ」
夜の闇に紛れて現れた彼女は、そのまま闇に紛れたままに藍を見つめる。
虚ろにして深淵を眺め渡すその眼は、藍が昔から知る主のそれに似ているようで大きく違った。
藍が押し黙るのを良い事に、八雲紫によく似た少女は歌うように続けた。
紫「……境界を操る能力なんて、下らない。そんなのが無くてもね、藍。
最近の私は全てを知る事ができるんだから。そう、私は未来すら見えるのよ。
私の可愛い霊夢が勝って、私達の幻想郷が再び帰って来るという明るい未来がね」
そんな未来はどこにも見えない。
嬉々として明るい未来を話す紫の瞳の底には、純粋なる狂気と破壊のビジョン以外は見えなかった。
……が、藍のそうした感想は今や問題では無い。
紫「――でもね。今日はそんな事を言いに来た訳じゃない。
今日は、いつも頑張ってる貴女に、ちょっとしたご褒美を与えようと思って来たのだから」
紫がそれを「ご褒美」と表現した事について、藍は面喰らった。
しかし結論としては、先ほど紫を見た時に覚悟していた内容と全く同じだった。
紫「……藍。貴女はこれより八雲の姓を名乗る事を禁じます。加えて、この私がかつて貴女に与えた式。これを解かせて貰います。
――要するに、貴女はクビよ。藍」
藍「……何故、とは聞きません。私は「今の」貴女の意に反する事を行い続けて来た」
だからこそ、藍は主より与えられた暇に対し、冷静に受け応える事が出来た。
ここまでは藍の予想の範囲内だったし、今や完全に豹変した主から離れる事に悔いはない。
リアル・幻想・セブンに関する計画は破綻したが、フリーランスとして、自分がやれる事はまだある筈だ。
また、紫はこれまで多くの業務を藍に任せていた。この中には雑務に加え、紫自身の行動にかかる部分もある。
つまり、自分が暇を出された事で、紫の行動はある程度制限される筈だ。
――藍は俯きながらも、そんな現実的な計算を働かせていた。……しかし、ここには二つの誤算があった。
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0ch BBS 2007-01-24