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【レイセン】鈴仙奮闘記33【アレアレオー】


[602]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/12/31(木) 00:13:41 ID:???
輝夜「……イナバ。あんたビビってるわね。これからの自分を待ち受ける運命ってヤツに」

そんな風に考えていた鈴仙の内心を見透かしたように、
輝夜はハンドル片手に、助手席の鈴仙に身を乗り出し問いかける。
鈴仙がそれにゆっくりと首を縦に振ると。

輝夜「はぁー。若いわねぇ。若い若い。私より十億才くらい若いわー」

鈴仙「何ですか。その唐突かつ雑な年長者アピールは……」

輝夜はフロントガラスを見るのも忘れて鈴仙を見据え、こう言い放った。
最初鈴仙は、またいつもの面倒なノリが始まったと思ってつっけんどんに答えていたが。
やがて輝夜が真剣に鈴仙を案じて言葉を選んでいる事に気付いた。
輝夜はふうと溜息を吐くと、普段の飄々とした表情を保ちながらこう続けた。

輝夜「……運命なんて、気にするモンじゃないわ。
あいつ等は残酷に人を別ち、大切なモノを奪い、何ら悪びれる素振りも無い。
――そんなヒドい奴の事なんて考えてても、明るい気持ちになんてならないわ。
だから、ただ、自分の心で感じたままに。自分が楽しいと、自分が正しいと思えるように。
それだけを考えて行動するようになさい。――だってこれは、あんたの物語なんだからね!」


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