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【レイセン】鈴仙奮闘記33【アレアレオー】
[615]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2015/12/31(木) 12:46:36 ID:???
魅魔「このプロジェクトではまず、アンタ達は世界各国に散らばって、現地の進んだサッカーを吸収して貰う事になる。
世界にはあたし以外の優秀なプロジェクトスタッフが常駐して、アンタ達の教育環境を確保する手筈さ。
それで大会直前に集合して合宿を行い、調整試合を行った後に大会本番を迎える。
これだけ説明すると、何ともバラ色な素晴らしい計画だと思うけれど、そう甘いと思うなよ?」
鈴仙「……まず、私達が、幻想郷とも外の世界――日本とも違う『海外』という環境の中で、潰れず周囲と上手くやって行けるか。
上手くやって行けたとして、世界の実力にこのまま着いて行けるか。
そして。世界の実力に着いて行けたとしても、それは世界で勝てる事の証明にはならない……」
魅魔の説明を補足するように、鈴仙は思わず呟くと。彼女は口元を釣り上げて感心したように続けた。
魅魔「へぇ……? 分かってるヤツも居るじゃないか。――その通りさ。
簡単にカウンターだ、博麗の巫女に勝つんだ、とは言っても。現実はそう簡単じゃない。
アンタ達はこれから、海外修行の成功という大博打に勝ち続けないと、勝負の土俵にすら立てない。
勝負の土俵に立ったとしても尚、アンタ達はラスボスラッシュ級の猛攻に勝ち続けなくてはならない。
――あたしが言ってる「無謀」が、あながち暴言じゃないって事が。
……これだけ聞いて逃げ出すようなヤツをスカウトしたつもりは無いけれど。覚悟しておくことさね」
監督に対して反論する者はもはや不在だった。
この女性は初対面にして監督の威厳を示すと同時に、選手のうぬぼれを打ち消し、
また自身が単に厳格なだけでなく、広い視野を持った優秀な人物である事を証明してみせていた。
鈴仙「(――安らかなゆりかごの眠りはもう終わり。師匠はそんな風に言っていたけれど……その通りみたい)」
寄せ書きが書かれたボールを抱きしめ、鈴仙は覚悟を決めて新監督――魅魔の眼を見据える。
彼女の瞳にもまた、強い意志を示す緑の炎が宿っていたが。……鈴仙は、今の自分も負けていないと思った。
鈴仙「(――私は、負けない……! たとえ、どんな事が待ち受けていたとしても……!)」
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0ch BBS 2007-01-24