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【せまる】ライ滝第三十六話【ヒューガー】


[139]ラインライダー滝 ◆70dlk5OpP6 :2016/01/31(日) 23:15:07 ID:???

滝「はぁ……つまり俺達、お互いに隣の芝生を青く見てたって事だな」

刹那「そうだな。だがそれでいいのかも知れない。
   他人の長所を理解し合い、自分の持っていない物を補い合う。それこそが仲間というものなんだろう」

滝「昔の南葛やJrユースの連中が聞いたら鼻で笑いそうな話だな。
  ……だけど俺もそう思うよ」

 かつての仲間達のように切磋琢磨(というにはやや過激であったが)しあう絆というものも確かに存在するだろう。
 だがsingular Herosに集った仲間達のようにお互いを信頼しあい相互理解、相互補完をしながら共に進んで行く。
 今の滝はそんな刹那達との絆をとても心地良い物だと思うようになっていた。
 そして滝の言葉を聞いた刹那は小さく笑みを浮かべると、滝に向けてこう告げる。

刹那「滝、俺達が立ち向かおうとしている相手は世界の歪みその物だ。
   今までも、そしてこれからも、挫けそうになる苦難は次々と降りかかってくるだろう。
   だがお前は一人で戦っているわけじゃない。俺も、他の仲間達もいる。一人で全てを抱え込む必要はないんだ。
   辛い時、苦しい時は俺達を頼ってくれればいい。皆そう思っている。それを覚えておいてくれ」

 そう告げると、刹那はその場から立ち去って行った。

滝「一人で全てを抱え込む必要はない、か……
  そうだよな。俺一人で何でもかんでも解決する必要なんてなかったんだよな。サッカーなんだから……」

 残された滝は刹那の言葉を反芻すると、肩の荷が下りたのか今までよりも晴れやかな表情を浮かべるのだった。


▼滝の自信が大幅に回復しました
▼刹那のスキル「イノベイター」の経験値が+10され、(10/20)になりました


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0ch BBS 2007-01-24