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【契約書に名前】鈴仙奮闘記34【書いてみて】


[215]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/01/14(木) 23:54:50 ID:???
反町「貴女がどういう目的で俺に声を掛けて来たのかは、よく分からない。
    だけど……一つ、貴女に聞いてみたい事があるんです」

魅魔「何かね(――日ごろ喋らないヤツが喋る。それは大体、大事な話題があるフラグだ……)」

魅魔は内心で身構えながら、反町の質問を待つ。

反町「貴女は前に俺に対し、こう言いました。
    『……お前の大事なモノを引き換えに、お前に圧倒的なシュートの才能を与える!』……と」

魅魔「……ああ、言ったね(やべっ。ノリで言ったからか全然覚えてないや)」

反町「……その時は何かの脅迫かと思ってたけど。改めてその事について考えてみて。
    俺、思ったんです。――一体、どうなった方が幸せなのかと。
    つまり、『大事なモノを手離さずに、しかし才能の無さで苦しみ続ける』か。
    あるいは、『大事なモノを手放す代わりに、世界中から羨まれる才能を得る』か。
    そのどっちが幸せなのかと」

魅魔「ふーん。哲学だねぇ。どっちが良いとは言えないんじゃないのかなぁ」

反町「……そうですね。だが、俺は敢えて貴女の考えを聞いてみたい。
   もしも人が、そのどちらかの選択を迫られた時。果たして、どっちを取るべきと思うか。
   両方とも大事だという答えだけは聞きたくない。それは俺も分かっているから。
   ……必ず、どちらかで答えて下さい」

魅魔「……成程ね。あんたはそういう事を聞きたい訳か」

反町はここまで言って押し黙った。魅魔はいつも通りの飄々として不敵な笑みを絶やさずにいたが。


0ch BBS 2007-01-24