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【契約書に名前】鈴仙奮闘記34【書いてみて】
[284]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2016/01/16(土) 00:36:52 ID:8HletNvo
C:「……ナズーリンの事だろう? お前さんが特に気にしているのは」
星「え、えええええええっ!? なんでわかったんですか魅魔さん!?
もしかして貴女が、地霊殿の古明地さとりのお母さん!?」
大きくジャンプしてひっくり返り、超絶オーバーかつ素直に驚きの顔を見せる星。
魅魔はその単純さに笑いそうになるが、辛うじて堪えて普段の冷徹さを見せつつ淡々と続けた。
魅魔「アホか、お前は。……そんなもん、お前の近辺を洗っていけば、大体予想が着くよ。
彼女自身も、お前の事を強く慕っているようだしね」
星「――う、うう。……でも、そうなんです。寺の皆は恐らく、私が選んだ道を尊重してくれるでしょう。
でもきっと、ナズーリンだけは反対します。『ご主人様を危ないトコに連れてけない』……とか言って。
というかこないだ、暗にこの話題を出したらそう断言されました」
魅魔「(ナズーリンとやらの気持ちも分かるけどねぇ……。
こいつを治安の悪い国に飛ばしたら、一体どうなるか分からん。……悪い意味で)」
星の頼りなさから、魅魔は思わずナズーリンの正論に同意しそうになるが。
しかし魅魔はそれでも星を引っ張る必要があるのだ。
打算とハッタリと、そして僅かの本音を籠めて、魅魔は彼女にこう宣言した。
魅魔「(……………)まぁ。大方そんな事だろうと思ったよ。
だが私はそこで、お前さんに言ってやりたい。――今のお前は、屏風の中の寅だ!」
星「……ええ。分かっています。私は虎では無く、お伽噺に出て来る、寅の妖怪に過ぎない。
だけど、野生で飢えて余裕を失っていないからこそ、私は自分らしく、皆に希望を与えられる」
――しかし、星は魅魔の指摘を凛としたまま受け止めた。彼女にとって、その問題は既に乗り越えた壁だった。
彼女と似たプレースタイルを持ちながらも、正反対の信念を持つ男との戦い。
そして同じようなメンタリティを持ちながらも、星に先駆けて自分らしく皆に希望を与えていた少女の存在。
それらが、気弱で優柔不断だった星に大きな自信を与えていた。
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0ch BBS 2007-01-24