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【契約書に名前】鈴仙奮闘記34【書いてみて】
[813]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2016/02/07(日) 23:47:41 ID:???
妖夢「…………」
仲間達の歓声と敵達の嘆息を同時に聞きながら、私は無言でゴールを見つめていた。
――ゴールを決めて、一切の安堵や喜びが無かった訳では無い。
しかし私はこの時、意識してそうした安易な感情を捨て去ろうと努力していた。
妖夢「(まだだ……まだ、私は弱い。もっと点を挙げ、もっと活躍しなくては。勝たなくては……)」
私が出会った外界のプロサッカー選手は皆、
自分自身の生活、あるいは矜持を賭けてサッカーをしていた。
幻想郷におけるサッカーは、弾幕ごっこの代わりの、所謂『遊び』でしかなかったため、
こうした少年達との出会いは私にとって貴重な経験だった。
妖夢「(……彼らも、私と同じなのだろうか。私のように、内心では常に自身の弱さに怯え、
そしてそれを克服しようと必死になって、サッカーを続けているのだろうか……)」
私は彼らの横顔を見ながら、いつもこうした疑問を胸に抱いていた。
そして、終ぞこの疑問を投げかける事は出来なかった。何故なら、私は怖かったからだ。
もしも、彼らが自分とは違って、厳しい中にもサッカーの楽しみを見出していたとしたら。
……これまでに苦しんで築き上げて来た私の全てが、否定されてしまうような気がしたから。
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0ch BBS 2007-01-24