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【契約書に名前】鈴仙奮闘記34【書いてみて】
[874]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2016/02/12(金) 00:34:22 ID:???
翼「――他には誰も意見が無いかな?」
それから何事も無かったかのように、翼君は皆の意見が無い事を確かめた上で、こう続けた。
翼「……あの魂魄さんがそう言いたくなるほどに、俺達は全体的にパルメイラスに攻めあぐねていた。
これは、彼女だけでなくチーム全体で彼らを侮っていた節があったのかもしれないね。
実際、ネイとトニーニョのコンビプレイは、俺ですらカット出来なかった。あれは想定以上の練度だったよ」
石崎「てことは、後半はもっと全力で行け、ってことか?」
石崎君の問いかけに、翼君は満面の笑みで頷いた。
翼「――簡単に言えばね。フォーメーション自体に問題は無さそうだったから、
後は個々人の意識を変える事。後半戦は最悪1、2点失点しても良い。
その代わり、一気に攻め上がってみよう。色んな攻撃パターンを試してみよう。
だけど一番大事なのは最初にも言ったように意識だよ。
怯えず、ひるまず、ポストや枠外を恐れず、どんどんシュート数を増やしていこう!」
……この意見に、サンパウロメンバーで反対する者は居なかった。
ロベルト「……分かった。翼、後はお前がやりたいようにやってみろ」
そしてそれは、選手の自主性を重視するロベルト監督の同意が取れた事に等しかった。
私の失言から始まったミーティングは最終的に、後半戦の攻撃意識を高めるという事で結論を得た。
――当初からずっと頼ってはいけないと誓っていた筈の、私の『仲間』による力添えのお蔭で。
妖夢「(……もうこれ以上、誰かに迷惑を掛けたくない。これ以上、ミスはしない。後半戦は、完璧に決める!)」
そしてこの時の私は、これまで以上の完璧を誓っていた。
何時もどこでも完璧な選手が居ないならば、私がその最初の選手になってみせる。
バビントン君の言葉がこうして私の頭に歪んで届けられた中。……後半戦は、間もなく始まろうとしていた。
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0ch BBS 2007-01-24