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【契約書に名前】鈴仙奮闘記34【書いてみて】


[923]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/14(日) 21:57:16 ID:???
妖夢「……う、う。ああ……?!(ど――どうして。どうして! どうして、こうも決まらないの!?
    私は何も間違っていない。辛い特訓もこなして強くなったのに。
    なのにどうして、私はまだ過去のような失敗を繰り返すの……!?)」

着地した私は、素に帰って泣き叫ぶのを辛うじて堪えるので精いっぱいだった。
バビントン君の優しい言葉を省みず、完璧を誓った結果がこうだとしたら、
私はなんて滑稽な道化なのだろうか。考えると泣くのを通り越して笑いすらこみ上げて来る。

ストラット「――結果的には俺達のゴールは変わり無い。
      それに、一流のFWがポストに悩まされるのは決して恥ずかしい事じゃない。
      シュート機会が多くなる以上、畢竟、ポストやミスキックの回数は増える」

ゴールを挙げたストラット君は、ハットトリックを喜ぶよりも先に私の隣で小さくそう呟いた。
……明らかに動揺していた私を叱咤しても逆効果だと捉えたのだろうか。
彼が叱咤では無く、冷静に語り掛けるのは珍しかった。

妖夢「私は、また迷惑を掛けてしまった……」

無意識に私はこう呟いていた。
ここで罪悪感を述べようが、チームメイトに謝罪しようが、今後の奮起を誓おうが意味など無く、
プロサッカーの世界においては、失態の穴埋めは次の結果で行う物だと知っていながら、
私は自分自身を慰める為の言葉を並べずにはいられなかった。

翼「……………」

そんな様子を、翼君が笑顔のまま黙って見つめていた。
彼は再び私に失望しただろうか。それとも、単に次の作戦を考えているだけだろうか。
どちらにしても、彼の不安定な笑顔は私をこの上無く不安にさせていた。

新田「……あ、姉御! ポストなら俺も良く経験ありますって! こないだの紅白戦の時だって……」

妖夢「(――新田君。私を励まそうとしている……)」


0ch BBS 2007-01-24