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【契約書に名前】鈴仙奮闘記34【書いてみて】
[925]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2016/02/14(日) 22:02:23 ID:???
――不甲斐ない過去の自分に対するエールが、今の自分に対する励ましとリンクする。
やれ決定率100%だ、全試合ハットトリックだ、銀色の死神などと言われ、
すっかりその気になっていた私の姿はさぞかしお笑いだった。
もしも状況が許すなら、自ら残り半分の命を絶ってでも、私はこの場から逃げ出したかった。
妖夢「(でも、それは単なる逃避に過ぎない。逃げようが、自ら命を絶とうが。
それは私の弱さを証明する事にしかならない……)」
しかし、この場で逃避を選ばない程には、私の心は弱く無かった。
中途半端な強さが、より多くの痛みと苦しみを生む事を、私は身を持って感じていた。
妖夢「(私がもっと強ければ、この程度の失態なぞ気にせず次に行けるのに。
私がもっと弱ければ、この場から逃げ出して、全てを忘却の彼方に押し込めるのに……!)」
翼「……さん。魂魄さん?」
……私が我に返れたのは、翼君の声がきっかけだった。
私は結局、暫くの間茫然とPA前に立ち尽くしていたみたいで、
キャプテンの彼が声を掛けて来てくれたようだった。
翼「随分とショックを受けていたようだね。大丈夫?」
妖夢「……もう、大丈夫だ。問題無い」
翼君は言葉でこそ私を心配してくれていたが、明らかに訝る様子を隠さなかった。
……無理はない。幾ら実力が高くとも、たった二回シュートをミスしただけで、
取り乱して狼狽するような選手を置きたくないと考えるのはごく当然だ。
この私の返答に応じて、彼は交代を申し出るつもりだったのだろう。
翼「……ま。試合はもう後10分位だから、別に良いけどね。
頼むから、リオカップの時までは、今のを引きずらないでくれよ?」ニコッ
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0ch BBS 2007-01-24