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【契約書に名前】鈴仙奮闘記34【書いてみて】


[932]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/15(月) 00:14:14 ID:???
――その表情は、間違いなくパーフェクトで無かった。
実際、妖夢の試合を見ていたパチュリーは勘付いていた。
彼女の実力は確かに二流クラスから一流へと上がったが、精神面では未熟さが残ると。
……いや、むしろ。精神面で未熟であるにも関わらず、大きすぎる力を身に着けたが故に、
彼女は今、そのギャップに苦しんでいると推測出来た。

パチュリー「……ある方、ね。聖徳太子がサッカーコーチを兼任するとは、世も末だわ」

妖夢「――聞いているんですね。私が、【ハイパーカンピオーネ】の一員として、
   次の『幻想スーパーJr.ユース大会』に出場すると」

パチュリー「当然よ。……正直に言えば、今日はあんたの成長ぶりを視察するのが目的で、
       遥々ブラジルまで来てやったのよ、私は」

妖夢「そうですか。……それなら、言っておきますけれど。私はこの程度では終わりません。
    もっともっと強くなります。もっともっと完璧になります。……見ていて下さいね」

妖夢はこの台詞を最後に席を立った。「この後、用事があるので」と言っていたが、
パチュリーは深く詮索するのを止めて、深く椅子に座り込んで思索していた。

パチュリー「(豊聡耳神子が主催する【ハイパーカンピオーネ計画】。
        私達はこの計画について、詳しくは理解していないけれど、
        もしも今の魂魄妖夢のような才能ある選手を、幻想郷のみならず世界中から集めているとしたら。
        それは……ある意味では、八雲紫率いる全幻想郷選抜代表よりも厄介な手合いとなりそうね)」

賢者とは常に考え叡智を活かす者と信じるパチュリーの思考は止まらない。
いつしか彼女は一旦妖夢から離れ、現状を俯瞰的に再整理しようとしていた。


0ch BBS 2007-01-24