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【契約書に名前】鈴仙奮闘記34【書いてみて】


[934]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/15(月) 00:16:28 ID:???
周囲の声はおろか、その者の内心の欲や思考すら聞き取れる豊く聡い耳を使い、
神子はいきなり本題を切り出し始めた。……とは言え、その内容は非常に抽象的だったが。

神子「私は思う事があるのだよ。サッカーのコーチはピアニストに似ているとね」

パチュリー「はぁ……。意外に詩人なのね」

神子「――家にあらば 妹が手まかむ 草枕 旅に臥やせる この旅人あはれ。
    ……私とて、万葉集に編纂される程度には歌を嗜むさ。……と、話は逸れたが。
    どんなに良いピアノでも、弾き手が平凡なら平凡な音しか出ないという事を、私は言いたかったのだよ」

パチュリー「となると、今の妖夢は弾き手に恵まれていないみたいね」

パチュリーは皮肉と率直な感想を籠めて神子にこう返した。
ただでさえ先の全幻想郷選抜大会から神子の一派には借りがあるパチュリーは、
神子の事を決して快く思っていなかった。

神子「はは、そうかもしれないね。……私も、弾き方を変えてみる必要があるかもしれない」

そして、それでも神子はパチュリーの言葉をさらりと流し、

神子「政治と同じく、サッカーは芸術だよ。パチュリー・ノーレッジ。それも高度な芸術だ」

パチュリーに対し、一言警告の言葉を告げて立ち上がった。

神子「……今、イタリアで戦っているシニョーリも芸術品だ。彼は今の時点では妖夢以上の傑作。
    もしも貴女がイタリアの地でサッカーを修めるのであれば――彼には注意した方が良い」

タッ……。


0ch BBS 2007-01-24