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【契約書に名前】鈴仙奮闘記34【書いてみて】


[951]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/17(水) 00:26:59 ID:KPOJ4iDY
鈴仙「はぁ、はぁ、はぁ……」

魅魔「漸く叫び疲れたみたいだね。気は済んだかい」

鈴仙「全然済みませんよ。もう……! 冗談ですよね?」

少女が一人叫んでいても、サンパウロのスラム街は平和だった。
正確には、少女の一人二人が泣き喚いている位が、ここにとっての平和だった。
鈴仙はぜいぜい肩で息をしながら、救いを求めて魅魔の方をチラリと見るも……。

魅魔「いーや。冗談じゃない。さっきの説明通り、あんたはこれからコリンチャンスの一員となって貰う。
    そしてそのコリンチャンスってのは、この場末のバーがクラブハウスで、
    浮浪者のおっさんに石投げられてそうな不潔なジジイをコーチ兼監督に任命しているチームだ」

彼女は改めて、絶望的な現実を鈴仙に突きつけるのみだった。

鈴仙「なんで……なんで、こんなチームに、私が……。っていうか、そもそも本当にコレ、チームなんですか!?」

魅魔「間違い無くチームだ。間違い無くチーム登録している。これはあたしが保障するよ」

鈴仙「チームっていうなら、メンバーはどこに居るんですか!?」

魅魔「えっと。……ま、そこら辺のサッカー好きの子どもを集めれば、11人位行くだろ」

鈴仙「練習用のフィールドは!?」

魅魔「んー。……そりゃ、この狭くてごちゃごちゃしたスラム街の路上だよ。
    あんたも知ってるだろうけど、アラン・パスカルとファン・ディアスはストリートサッカーから大成したんだよ。
   ルールに囚われない感覚を、今ここで身に着けるチャンスじゃないか!」


0ch BBS 2007-01-24