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【新天地は】鈴仙奮闘記35【魔境】


[126]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/28(日) 01:31:27 ID:???
ネイは思いついた、と言うように大袈裟にポンと拳を掌に当てて、

ネイ「だったら、交換ってことで。俺も君に何かしらの着想を与えてあげようかな。
   ――丁度、新技を誰かに見せたかったのもあるしさ」

思い立ったかのように、彼は先程使っていたビーチボールを引き寄せる。
そしてフワリとボールを少しだけ浮かせたと思うと――。

バァッ! ……ポンッ。
グルウンッ! ――バシュウウウウウウウウウウウウッ!!

ネイは右足でシュートを撃たずボールをポンと浮かせ、そのまま右足で地面を蹴り、
時計回りに回転しつつボールの左側に回り込み、左足でボレーシュートを放った。

鈴仙「………!(こ、この技は……。私の『マインドスターマイン』の発展形の技……!
   シュートを撃たずに一旦ボールを浮かせる、というまでは同じだけれど。
   そのまま単純にダイビングボレーをする私の技と、
   時計回りに回転する事で遠心力を加えて蹴り込む彼の技には、更にワンランクの差がある。
   もしも、この技を私も習得する事が出来れば――!?)」

そして偶然か必然か。鈴仙にはネイが放ったシュートを見て、強い着想を得ていた。

ネイ「……おっと、すまない! どうやら今ので、ファンの女の子達が気付き始めた。
   君もスキャンダルに巻き込みたくはないからね。俺は退散するよ!」

タタタタッ……。

鈴仙「あっ、行っちゃった……」


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