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【新天地は】鈴仙奮闘記35【魔境】


[146]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/02/28(日) 23:27:24 ID:ASx8Dvhc
鈴仙「どうして……!? どうして、そんな人が……!?」

アヤソフィア「気になりますか、気になりますよねぇ! ですが、ここからが中々面白い。
        三枚目の記事ですね。これが彼の失脚。引いてはコリンチャンスの崩壊に繋がったとされており
        ――って、あやや。鈴仙さーん?」

鈴仙はアヤソフィアの説明を聞く事すらまどろっこしくなり、思わず新聞社を飛び出していた。
残されたアヤソフィアは、そんな鈴仙の真っ直ぐな背中を見て、こう呟いた。

アヤソフィア「――本当に真っ直ぐで暢気な奴ね。
        ……どっかの橋姫じゃないけれど。腹立たしくなる位、妬ましいわ」


*****


〜コリンチャンス・クラブハウス(という名のバー)〜

鈴仙「こ、コーチ! コーチったら! どうして今まで、そんな凄い事隠してたんですか!」

コーチ「グヒヒ……グヒ? 何の事かな? というかお前さん、バイトはどうしたい」

鈴仙はアヤソフィアに礼を告げる事も無く、即刻にコーチが寝ているクラブハウスへと踏み込んだ。
コーチは相も変わらず昼から酒を呷っていたが、鈴仙の姿を見るやいなやそう言って顔を険しくした。

鈴仙「そんな事どうでも良いです。私はコーチから直接話を聞きたいんです。
    コーチ。私は貴方が名選手であり名監督であり、しかも名医だった事を知りました!
    ですが今まで貴方はずっと、それを隠して、ここで浮浪者の如く生活していた!
    一体どうしてなんですか!?」


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