※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ 現行スレ 投票 最新20

1- レス

【新天地は】鈴仙奮闘記35【魔境】


[180]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/03(木) 01:04:37 ID:???
コーチ「……おーい、鈴仙。そろそろ晩御飯を作ってくれい。この男を摘みだしての」

鈴仙「…………ごめんなさい。私は、真実を知りたいんです……」

鈴仙は悲痛な声を上げる老人の頼みを黙殺した。

エベルトン「……そして、それを良く思わない者も多く居た。開発独裁、軍事拡張政策をとる現政権だった。
       彼らは、平等論者、軍縮論者のクソ医師を潰す為に、あらゆる手段を執った。
       ――例えば、病院でのどうしようも無い死亡事例を『医療事故』と仕立て上げ、
       警察権力にそれを取り締まらせる方法とかな」

コーチ「………ゴホッ、ゴホッ!」

そして、とうとうコーチは立ち上がった。咳をしながら彼は立ち上がる。
エベルトンは軽蔑した目線で老人を見る。彼は先程自分をこの老人と同年代と言ったが、
やや不摂生ではあるが健康的な中年であるエベルトンと、生きる気力を失った抜け殻のような老人であるコーチが
並んで立つと、鈴仙はそれを到底信じられなかった。

コーチ「……急患での前置胎盤と癒着胎盤の混合ケース。起きる確率と助かる確率は、コンマ1%以下。
     私は手を尽くした。……だが、母子ともに……救えなかった。それは事実だ……」

そして更に信じられない事に、コーチの瞳に理性の光が灯った。
彼はゼイゼイとした声で。しかし、普段のような呆けた印象は全く無い整然とした風にこう言った。
鈴仙が驚き目を見開いていると、彼の口からは更に驚くべき言葉が飛び出した。


名前

E-mail



0ch BBS 2007-01-24