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【新天地は】鈴仙奮闘記35【魔境】
[188]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ
:2016/03/04(金) 00:32:16 ID:???
鈴仙「(――コーチはかつて、世界平和という大きな夢を見ていた。
しかし、その夢は実現を目前として、当時の政治に潰された。
それどころか、政治は彼の居場所を悉く奪った。
……そして、今この人は、呆けた浮浪者を装って、このスラム街でひとりぼっちだ)」
コーチ「……私は、思い上がっていた。自惚れていた。自分なら世界を変える事が出来ると。
――だが、その結果が、このクラブチームだ。
私の理想は叶わぬどころか、逆に私を応援してくれた人達を滅ぼしたのだ。
……じゃから。私は――ワシは、もう嫌じゃ。何も考えず、女の子のケツを揉んで生きるんじゃぁ……」
コーチはその言葉を最後に崩れ落ちた。残った右手で鈴仙の尻を揉み続けていなければ、
それはあまりに哀れで悲しい結末だった。
だがしかし、残されたエベルトンはそれを良しとしなかった。
エベルトン「……テメー、まさか諦めてこんな所に居たのか?
俺はてっきり、今後の復活を狙って潜伏してると信じてたんだがな」
彼はユラリとコーチに近づき、そして、
ガシッ、グッ……!
エベルトン「ふざけるな! そうして逃げられちゃあ、テメエをピッチ上でボコボコにするという、
この俺様の夢が叶わなくなるじゃねぇか!」
襟を掴んで顔を赤らめ、唾を目いっぱい吐きかけながら、コーチに対してそう激昂してみせた。
エベルトン「俺はあの時、親友のテメエと死んだ妻子を政府に売った!
その時の金で、俺はスポーツ政界とのコネを作って、お前と同じ監督になった!
俺はそんな悪魔だから、テメエはそんな俺に倒されるべき聖人であるべきなんだ!」
コーチ「……」
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0ch BBS 2007-01-24