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【新天地は】鈴仙奮闘記35【魔境】


[253]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/09(水) 00:51:55 ID:MrrZYuvc
実況「こ、これは……! コリンチャンス、集合時刻よりも30分遅れての到着です!
    一体どうしたのでしょうか!?」

鈴仙「ぜひー、ぜひー。……えっと……その」

遅れてやって来た、コリンチャンスを名乗る兎耳の少女を差し置いて、
平然とした顔で少女の後ろについて来た老人は、

コーチ「……ワシら、チャリとヒッチハイクでここまで来たのよ。だってワシら、お金ないし。
     バスって言ったら、10レアルで乗れる町中の路線バスだけじゃし」

痴呆老人のような弛緩した笑みで、平然とリオカップに出場するチームらしからぬ言動を言ってのけた。
老人会の草サッカー大会と会場を間違えたとしか思えない場違いっぷりに、
観客席は怒りよりも先に、混乱するしかなかった。

コーチ「ま、そんなちょっとヘンなチームですけど。いっちょ宜しく頼んますわ。……グヒヒ」

それでも、この老人が親しげにグヒヒと笑い一礼をすると、彼らは何となく黙らざるを得なかった。
言いたい事は色々とあったが、茶番は止めて一刻も早く試合を見たかった事と、
あまりに突っ込むべき所が多すぎた事などから、諦観にも近い呆れ顔で、
第16のチーム、コリンチャンスの飛び入り参加を認めるしかなかったのである。

実況「え、えー。と、とにかく。まぁ、16チームが無事に揃ったという事で。
    時間よりも少し遅れていますが、オープニングセレモニーを開始します! まず……」

妖夢「(……鈴仙。雑誌では聞いていたけど、本当に来ていたのね)」

そんな中、妖夢はボケたコーチと鈴仙との漫才チックな掛け合いを遠目に眺めて、

妖夢「(――この大会。私が勝って、私の道の方が貴女の選んだ道よりも善い道だった事を、証明してみせる……!)」

心の中で鈴仙に対し、静かだが黒い闘志に身を委ねていた。


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0ch BBS 2007-01-24