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【新天地は】鈴仙奮闘記35【魔境】


[543]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/22(火) 00:11:25 ID:???
鈴仙「――でも。今日の試合は上手く行って本当に良かったわ」

そして話題は自然に、先の試合から次の試合へとシフトしていく。
具体的には、第2試合の対戦相手である、サントスFCとの試合の事だった。

鈴仙「コーチ。次のサントスFCって、どんなチームなんでしょうか?
   チームがお金持ちで、最新鋭のトレーニング設備を有しているって事は分かりますけど……」

最初にブラジルに来た時、このサントスこそが自分の所属するチームと勘違いした事もあり、
そして何よりコリンチャンスには無い豊富な資金を持っている事もあり、
鈴仙はこのチームに対して嫉妬と羨望の入り混じる感情を抱いていた。
コーチは鈴仙の質問に対して深く頷き、こう答えた。

コーチ「――サントスFCは、わしらコリンチャンスにとって宿敵じゃ。
    それは、同じサンパウロ州内のチームである、という事は勿論じゃが……。
    なんせ、過去に国の陰謀でコリンチャンスの資産が没収された際にも、
    その影にはサントスの若社長に対する厚い便宜があった事と聞いている」

鈴仙「サントスの若社長? それがどうして?」

アヤソフィア「成程、私には分かりますよ。
        要するに国は、当時のコーチさんが率いた不穏分子・コリンチャンスを潰すと同時に、
        当時から政府寄りだった新興企業の社長が居るサントスに対し、援助をしたかったんですね。
        親政府の企業が富めば、国も税収が増えるし、色々便宜を図れるし、良いこと尽くめですから」

鈴仙「……また、そんな黒い話になるのね。楽しみである筈のサッカーを、政治の道具みたいに……」

コーチ「――私がかつて、サッカーで世界平和を望んだように、サッカーで世界征服を望む者だっている。
    ……そうした意図自体を否定する事は、少なくとも私にはできないな」

久しぶりに医師らしい口調で言ったコーチの話を聞くに、
コリンチャンスとサントスにはそう浅くない因縁があるようだった。


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0ch BBS 2007-01-24