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【新天地は】鈴仙奮闘記35【魔境】


[576]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/24(木) 00:25:25 ID:KsOxxqbA
――そんな時、反町少年の耳元で不快な音が鳴った。
それは夢で良くあるような、少女がベッドにダイブして来たとか、そんなんじゃなかった。
ドスっと言うのは布が破けた音で、その前のチャキッという音はどう見ても刃物を出す時の音だった。

反町「(な、なんだ……!?)」

自分の眼前に銀色の刃が落ちて来て、反町は漸く本格的に目を覚ます。
しかし、ここで叫びたい事すら叫べない彼の修正が裏目に出た。

??「う〜ん。まだ起きないかぁ。……じゃあ、もういっか〜い!」

ヒュンッ! ドスッ!

銀色の刃はもう一度反町の枕元に直撃した。耳に穴が空きそうだったが、
咄嗟の所で回避したお蔭で、辛うじて枕に穴が空いただけで済んだ。
そして、ここまでくると彼も漸くおき上がって、二人の少女を見つめてから、漸く初めて言葉を発した。

反町「――穣子さん、静葉さん。起こすにしたって、カッターナイフを使わなくて良いじゃないですか……」

穣子「えへへっ。ごめんね、一樹君!」

反町の幻想郷での大事なガールフレンド・秋穣子はペロリと舌を出してそう言った。
間が悪ければ頸動脈を掻っ切られていてもおかしくなかったが、
真面目で純朴だが天然な所もある穣子が相手では、反町も強く出る事ができない。

静葉「ウフフ……」チャキッ

反町「う、うわーーっ! 今ので何でカッターナイフを手にかざしているんですか、静葉さん!?」

先程まで冷静だったもう一人のガールフレンドにして穣子の姉でもある静葉は
……カッターナイフを腕に当てがい笑顔で佇んでいた。
自殺未遂にしか見えないその行為に、反町は一瞬慌てふためくも――。


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0ch BBS 2007-01-24