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【新天地は】鈴仙奮闘記35【魔境】


[577]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2016/03/24(木) 00:30:34 ID:KsOxxqbA

パキッ。

静葉「……穣子が乱暴にカッターを使うから、刃こぼれしちゃって。ぺキって折っただけよ」

反町「そ、そうですか……」

――このカッターナイフ芸は、今や彼女の一部を構成していると言っても良い、
大事なアイデンティティだった。昔はともあれ、今の落ち着いた静葉はカッターナイフを正義の為に使う。
……寝坊助を起こすという行為を正義の行為に入れるべきか否かについては、議論の余地があったが。

穣子「――それよりさ、一樹君。早くガッコ行こう! 遅刻しちゃうよ!」

静葉「朝ごはんには トマト を用意しておいたわ。
    お行儀が悪いけれど、教室に行くまでに、歩きながらで良いから食べちゃって。
    だって、もうすぐで一時間目が始まってしまうもの」

二人の衣装は、かつて反町が出会った時から様変わりしていた。
やや赤がかった朽葉色のブレザーを着こなす二人は、
豊穣と終焉を司る神々にはとても見えず、現代の幼い十代の少女らしかった。

穣子「一樹君、大好き!」

反町「(……嬉しいけど。今、このタイミングで言う必要、あったのか……?)」

穣子「必要ないけど。人生五十年って言うし、言える時に言っとかないと思って!」

静葉「穣子。さとり妖怪でも無いのに反町君の心を読んじゃだめよ。後、私達って一応神様だから。
    多分五十年と言わず、もうちょっとは長生きするから……八十八年位は」

反町「(それじゃ、長生きした人間と一緒じゃないか……)」


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